教員情報(谷 冬彦)

氏名・職名 谷 冬彦(たに ふゆひこ,Fuyuhiko Tani)准教授
メールアドレス ftani [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp
取得大学 博士(文学)(新潟大学)
研究分野 人格心理学
[学部] 担当 国際人間科学部 » 発達コミュニティ学科 » 心の探究プログラム
[大学院] 担当 人間発達環境学研究科 » 人間発達専攻 » 心理系
研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト http://www2.kobe-u.ac.jp/~ftani/
研究紹介

青年のアイデンティティから日本文化におけるパーソナリティ形成まで

私は、青年期における「アイデンティティ(自我同一性)」の研究を中心に、広く「パーソナリティ(人格)」や自己に関する実証的研究をしています。特に、アイデンティティ研究においては、アイデンティティの感覚の程度を多面的に測定する多次元自我同一性尺度(Multidimensional Ego Identity Scale:MEIS)を開発しました。これは、現在の日本のアイデンティティ研究において最も多く使用されている尺度で、今や研究に欠かせないものとなっています。私の著書『自我同一性の人格発達心理学』(2008年、ナカニシヤ出版)は、このMEISを用いて行った最先端の研究をまとめたものです。
アイデンティティ研究以外には、精神分析的人格理論に基づいた実証的研究や精神病理的傾向に関する実証的研究も行っています。具体的には、自己愛、基本的信頼感、「甘え」のような精神分析的人格理論に基づいた実証的研究、また、対人恐怖・対人不安、絶望感、抑うつなどのような精神病理的傾向に関する実証的研究などです。
「甘え」や対人恐怖については、日本の文化と深く関連していることが従来から指摘されてきたわけですが、特に「甘え」についてはまだ実証的に明らかにされているとは言い難く、さらなる研究が必要だと考えています。こうした問題については、私も日本文化におけるパーソナリティ形成という観点から関心を持ってきました。それは、日本人におけるアイデンティティ形成とも密接に関わるからです。これまでに、「甘え」とアイデンティティ形成、日本的なアイデンティティ形成と対人恐怖、日本的な自己愛の在り方とアイデンティティ形成といったテーマに取り組んできましたが、今後、さらに追究してゆきたいと考えています。

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