教員情報(相澤 直樹)

氏名・職名 相澤 直樹(あいざわ なおき,Naoki Aizawa)准教授
メールアドレス aizawa [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp
学位 博士(学術)(神戸大学)
研究分野 臨床心理学,臨床心理検査(投影法)
[学部] 担当 国際人間科学部 » 発達コミュニティ学科 » 心の探究プログラム
[大学院] 担当 人間発達環境学研究科 » 人間発達専攻 » 心理系, 臨床心理学コース
研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究紹介

青年期における自己愛と対人恐怖について、ロールシャッハ検査法について

私の研究テーマの一つは「青年期における自己愛的傾向と対人恐怖的傾向に関する研究」です。自己愛や対人恐怖というと難しく聞こえますが、平たく言えば「人目が気になって仕方がない」ことと言えるでしょう。ただそれは、あくまで「人の目に映っていると自分が思っている姿」にとらわれているのであり、いうなれば独り善がりな状態です。そして、そこから現実の自分と他者に気付づいていく (青年期における個体化の) 過渡的な段階でもあります。この研究では、その状態にとどまることがどのような事態をもたらすのか、また、それはなぜか、ないしは、そのことと照らして心理的な個体化とはどのようなことを意味し、また、それが可能となるのはなぜなのか、といった問題を調査研究により明らかにしていくことを目指しています。もうひとつの研究テーマは、「ロールシャッハ検査法に関する研究」です。こちらは心理臨床における実践的な取り組みを重視しており、研究手法としては事例研究とその蓄積を基礎にしています。この研究テーマを分かりやすく説明することは容易ではありませんが、少なくとも「検査を実施して結果を報告する」だけのものではなく、一つの事例やその蓄積を通じて人の心の一般的な原理を探求していくものと位置づけています。また、「検査」という言葉から一般にイメージされるような第3者的視点から人を見るのではなく、検査者自身の心の参加を介して人を知る方法でもあります。そのためかなりの勉強と経験を必要とするものですが、その分得られるものも多いテーマと考えています。以上いずれのテーマでも (前者は研究テーマが個人的な関心に結びついているという点、後者は研究テーマそのものに包含されているという点で) 「自分を知るようにして人を知る」ことを重視しつつ研究に取り組みたいと考えています。

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