教員情報(柿沼 亨祐)

氏名・職名 柿沼 亨祐(かきぬま きょうすけ,Kyosuke Kakinuma)助教
メールアドレス kakinuma [at] people [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp
学位 博士(心理学)(同志社大学)
研究分野 社会心理学
[学部] 担当 国際人間科学部 » 発達コミュニティ学科 » 心の探究プログラム
[大学院] 担当 人間発達環境学研究科 » 人間発達専攻 » 心理系
研究者情報
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研究紹介

他者との関わりにおける認知と行動の変容メカニズムの解明

私は、人の認知や行動が他者との関わりの中でどのように変化するのかを明らかにしたいと考え、研究を行っています。そのような心理メカニズムを多面的かつ厳密に明らかにするために、行動実験を基盤としながら、自己報告指標、視線追跡、計算論モデルといった、多様な手法を取り入れています。主として2つの研究プロジェクトに取り組んでいます。

 

第一に、身近な個人との関わりに関する研究です。具体的には、夫婦や恋人間におけるコミュニケーションを通した葛藤の解決、友人関係におけるフィードバックの影響、指導者と学習者の関わりにおける学習者の認知と行動変化などについて、研究を行ってきました。こうした研究を通して、身近な個人との関わりが人の認知や行動にどのような影響を与えるのかを検証してきました。

 

第二に、集団メンバーとの関わりに関する研究です。この研究は、現在の私の研究活動の主軸となっています。具体的には、ある社会集団に属する他者との相互作用を通して、ステレオタイプがどのように形成・維持・適用・変化するのかという問いに取り組んでいます。特に、行動実験と計算論モデリングを用いることで、自己報告指標では捉えきれなかった、動的な学習や推論のプロセスを定量的に解明することを目指しています。人はしばしば実際の集団差とは異なる不正確なステレオタイプを形成し、こうした不正確なステレオタイプは、誤った一般化や不公平な評価を引き起こす可能性があります (例:性役割に基づく人事配置)。そうしたステレオタイプの形成・維持・適用・変化のメカニズムを精緻に解明することは、差別や集団間対立といった社会問題の理解を深め、適切な介入の設計に貢献すると考えています。

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