人間環境学専攻 概要

人間環境学専攻は、人間の発達を促し、支え、助けるために、どのような環境を、どのように形成し、維持すればよいのか、という問いを立て、その解明に取り組んでいます。この課題に立ち向かうには、多様な分野からのアプローチが必要です。このため、本専攻では、自然環境、数理情報環境、生活環境、社会環境という各分野の専門知識をもとに、この課題に取り組みます。前期課程が目的とするのは、豊富な専門知識とそれを応用する能力、そして実践行動力を有し、政府、自治体、民間企業、NPOなどの多様な領域で人間環境のいっそうの改善のために活躍できる人材の育成です。後期課程は、人間環境に関する高度な専門学識と創造的な研究能力を備える自立した研究者、または研究能力に加えて実践的な教育開発能力をもつ大学教員などの養成を目的としています。さらに後期課程においては、より幅広く環境問題にアプローチするため、学外研究機関の研究者で構成される環境先端科学講座を設置しています。

本専攻の修了生は、人間環境に関わる豊富な専門知識とそれを応用する能力をもとに、実践的に行動する力を有し、多様な進路で活躍することを期待されます。前期課程では、人間環境の改善のため、政府、自治体、民間企業、NPOなど、多様な分野で活躍できる人材を養成します。後期課程では、人間環境に関する高度な専門学識と創造的な研究能力を備える自立した研究者、研究能力に加えて実践的な教育開発能力をもつ大学教員などを養成します。

教育研究分野

環境基礎科学系

人間の生存・生活に関係する環境の成り立ちを理解し、問題・課題を発見するために、環境汚染、気候変動、生物多様性、情報環境などに関し、自然科学・数理科学にもとづく研究を進めます。

  • 自然環境論(素粒子物理学、宇宙物理学、惑星環境物理学、地質古生物学、地球化学、分子生物学、生物有機化学、高分子化学、光合成酵素科学、進化生態学、植物生態学、水域生態学、環境バイオテクノロジー)
  • 数理情報環境論(計算機代数、応用解析学、トポロジー、数理統計学、応用統計学、位相的データ解析)

環境形成科学系

人間の発達を支える環境をつくる技術、システム、政策・制度のあり方を探求するために、生活科学・工学・農学・社会科学にもとづき、生活・社会環境に関する幅広い問いに取り組みます。

  • 生活環境論(生活空間計画、環境保健学、環境リスク論、緑地環境学、環境経済学、環境政策、環境システム工学、食環境学、衣環境学、感性工学、ヒューマンエレクトロニクス、都市生態論)
  • 社会環境論(社会保障、福祉国家、災害被災者の生活問題、途上国政治経済、比 較政治、環境法、国際法、人文地理学、環境地理学、地域研究、地域社会論、移 民社会論、社会思想、社会学史)

環境先端科学(後期課程の連携講座)

体系的教育を行う大学院と環境科学の先端的研究を推進する中核的研究機関の連携を通じて、次代の環境科学を担う人材を養成します。

  • 大気化学、炭素循環、生物地球化学、マイクロ流体工学、先端健康医工学

カリキュラム

取得可能な資格免許

  • 中学校教諭専修免許状(理科、数学、家庭、社会)、高等学校教諭専修免許状(理科、数学、家庭、公民)