アクティブエイジング研究センター

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Kobe Active Aging Research Hub (KAARb) とは

人口の高齢化は人類が成し遂げた成果であるとともに、最大の社会的課題の一つでもある。日本においては、後期高齢者の増加に伴う要介護者・要支援者・軽度認知障害を持つ人の増加、都市化・核家族化に伴う高齢単身世帯の増加などに伴い、介護・医療費の高騰が大きな問題となっている。これらの課題解決のため、政府を含め多くの公共機関が健康寿命伸延に関わる施策を模索しているが、十分な方向性を示すことができていない。このような中、世界保健機関(WHO)が1999年に掲げた「アクティブエイジング(活力ある高齢化)」は、この課題解決に向けた指針として注目される。これは、高齢者を虚弱で非生産的な社会的弱者とみる従来の固定観念を打破し、高齢期をより活動的、積極的、可能性のあるライフステージとして捉えながら、加齢を個人の生涯にわたる発達と成熟の過程と認識する意識変革を目指し、その実現に向けて社会的アクションを活性化していくことを目標とするものである。このWHOの指針は日本での高齢化における諸課題の解決策の決め手になると考えられる。しかし、それに応えるための学術的支援や研究的知見の情報量は限られており、アクティブエイジングを主題とする学術領域の活性化が求められている。

本研究科では、これまで人間の発達とそれを取り巻く環境の発達に対する学術的成果と多くの社会貢献をもたらしてきた。それをリードした発達支援インスティテュートは、この伝統を継承・発展させ、さらに一層深化させていくため、高齢化の課題の解決を目指すアクティブエイジング研究センター(以下、「本研究センター」という。)を設置する。

本研究科には、アクティブエイジングを精神的、身体的、社会的側面から総合的に捉え包括的な活性化を探求する応用的実践的研究と、その探求のベースとなる生理科学、心理科学、行動科学、社会科学、環境科学、経営科学、教育科学からのアクティブエイジングの基礎的研究の実績が蓄積されてきた。本研究センターは、これら数々の学問的営為を結集しながら、先駆的な研究プロジェクトを生み出していく創発点として、活力ある高齢化への様々な可能性を究明し、そこで得られる支援策のグローバルな提案を含め積極的な社会実装を図る。

より具体的には、本研究センターは、アクティブエイジングに関する個人から社会までを包含した広い視座からの基礎的・応用的・実践的研究、西欧中心だった高齢者研究に対して特にアジアの視点を生かした研究発信、大学に限らず産官民を連結し、様々な人材を生かす研究支援、グローバル、特にアジア地域における研究ネットワークの充実、の4事業を軸として、アクティブエイジング研究計画の実践と展開、研究情報の集積と伝達、研究活動の普及、関係研究機関の連携と協働に関わる多様なプロジェクトを計画・展開する。その上で、これらの主要事業の実践を通してプラットフォーム機能とハブ(結節点)の両方の機能を兼ね備えた国際的研究拠点になることを目指す。

報告書

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パンフレット

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