教員情報(近江戸 伸子)

氏名・職名 近江戸 伸子(おおみど のぶこ,Nobuko Ohmido)教授
メールアドレス ohmido [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp
学位 博士(農学)(北海道大学)
研究分野 環境バイオテクノロジー
[学部] 担当 国際人間科学部 » 環境共生学科 » 環境自然科学プログラム
[大学院] 担当 人間発達環境学研究科 » 人間環境学専攻 » 環境基礎科学系, 自然環境論
研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト https://www2.kobe-u.ac.jp/~ohmido/index04
研究紹介

植物バイオを利用して環境資源植物を科学する

1) 豊かな植物遺伝資源のための遺伝子解析技術の開発
2) 変化する環境のもとでの植物エピジェネティクス
3) 人間生活に役立つバイオマス資源植物の開発
 についての研究を行っています。

 

1) 植物のゲノム・染色体・遺伝子の遺伝情報をどのように利用するかの観点で研究しています。生体分子の高感度可視化技術である蛍光分子雑種法(FISH法)、免疫染色法、電子顕微鏡、画像解析法、生細胞イメージングを開発し利用することで、ゲノムの中に存在する遺伝子を含むDNA配列や反復配列、機能するタンパク質について情報を解析することが可能になりました。具体的な近年の研究業績としては、人の生活を豊かにする多様な遺伝資源をもつイネ科、マメ科、アブラナ科植物、園芸植物などを対象に、環境資源植物科学の研究を行っています。

 

2) 植物は変化する環境のもとで後天的に遺伝子の構成を変化させながら柔軟に適応していき、新しい生態系を創出します。本来の植物が持っている遺伝子が、後天的に変化する現象をエピジェネティクスといいます。エピジェネティクスは、植物がどのように環境に適応し、共生していくかを理解する分野として重要です。人間がもたらした生活環境や自然環境の変化に対して植物がどのように適応し、植物がどのような変化し、また共生するかに注目して研究しています。具体的には、取り巻く生育環境、ストレス、紫外線量の変動が、遺伝子、ゲノム、細胞、個体にどのように影響しているかについて研究しています。

 

3) 環境問題を積極的に改善するために、化石燃料の代替として産業、燃料用油を生産することのできるバイオマス資源植物や化粧品等の他用途に利用できる植物の研究を行っています。具体的には、ホホバなどの新規の植物バイオマスの環境適応能力を最大限に生かすため、ゲノム、染色体情報の解析、組織培養、遺伝子組換えによる植物の育成を行っています。これらは、エネルギー資源のない日本で将来的に豊かな人間生活に役立つ新しい環境適応型の植物基礎研究と位置づけでいます。

 

これらの研究は、国内外の研究機関との共同研究としても取り組んでいます。貴方も研究に参加してみませんか?

 

当研究室で研究をする場合に、学部で学んでおいてほしいこと

英語力、生物学、生命科学

教員写真 Nobuko Ohmido