教員情報(木村 哲也)

氏名・職名 木村 哲也(きむら てつや,Tetsuya Kimura)准教授
メールアドレス tkimura [at] people [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp
学位 博士(人間・環境学)(京都大学)
研究分野 身体運動システム論、運動生理学
[学部] 担当 国際人間科学部 » 発達コミュニティ学科 » アクティブライフプログラム
[大学院] 担当 人間発達環境学研究科 » 人間発達専攻 » 行動系
研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究紹介

身体運動のしくみを明らかにする研究と実践応用

私の専門である身体運動システム論は、運動生理学・バイオメカニクス・工学・情報学・現場経験等、様々な知識・経験を総動員する学問です。私自身も学生(学部生・大学院生)時代の水泳コーチの経験が、今の研究に大いに役立っています。

研究室では、身体運動のしくみに関する素朴な疑問に対し、主に運動生理学の測定手法を用いて研究を行っています。具体的に、ヒトの立位バランス調節のしくみについて、体性感覚の貢献や循環調節との関係に着目した研究に近年取り組んでいます。その他にも身体運動のしくみに関する様々な研究テーマに各研究室メンバーが取り組んでいます。これらの研究に取り組む中で、研究仮説・研究手法・得られたデータについて、議論しながら深く論理的に考えることを大切にしています。実験装置やソフトウエアも既存のものだけではなく、研究目的に応じてメンバーで協力して作成します。

一方で、身体運動のメカニズムに基づいた運動補助器具や運動療法の開発など応用研究も行っています。筋電図・心電図・毎拍血圧等の生体信号計測・解析技術を用いて、生化学・心身医学・工学・物理学の研究室との共同研究も実施しています。これら応用研究や共同研究のプロセスで、基礎的なメカニズムについて新たな示唆が得られることもあります。

これまで、運動生理学だけでなく工学、理学療法学など様々なバックグラウンドを持ったメンバーが研究室で切磋琢磨してきました。ヒトを研究対象としていることから、研究室では仲間への思いやりやチームワークをより一層大切にしています。修了生は企業の研究開発職や大学教員など多方面で活躍しています。色々なことに興味を持ち、行動力のある皆さんをお待ちしています。

 

当研究室で研究をする場合に、学部で学んでおいてほしいこと

まずは、ヒトのからだや運動・行動に興味を持ち、幅広い情報に触れることが大切と思います。大学院で研究を行うにあたっては、運動生理学とバイオメカニクスの基礎が必要です。これらの学びにおいて、単に知識を得るだけでなく、背景にあるメカニズムについて自身の言葉で説明できる力が、後の研究活動において活きてくると思います。

また、英語論文の抄読会だけでなく国際学会や国際学術誌での研究発表も積極的に行っていますので、英語の学修も学部生の時から積極的に取り組んでおくことが望ましいです。

教員写真 Tetsuya_Kimura