発達支援インスティテュート

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人間発達環境学研究科の附属研究施設である発達支援インスティテュートは、「人間発達に関する教育研究、実践的研究を行うとともに、地域との連携を進め、多層・多元的なコミュニティの創成および社会貢献に資すること」を目的とし、本研究科が対象とする現代の問題に即してこの目的を実現するため、以下の5つのユニットから構成されています。

ヒューマン・コミュニティ創成研究センター

ヒューマン・コミュニティ創成研究センターでは、本研究科で蓄積されてきた研究成果と、地域社会の実践活動とを融合させながら、現場に即した実践的研究活動を行っています。地域組織、NPO、NGO、企業、行政、学校等の人々と連携しながら、研究・実践を深め、人間らしさにあふれたコミュニティの創成を目指しています。

活動例

  • ESD(持続可能な開発のための教育)ネットワーク支援プロジェクト
    ESDに関心をもつ地域社会の団体・組織のネットワーク化を促進します。北東日本大震災の被災地の支援活動やハンセン病療養所邑久光明園の協力のもとで「持続可能な島づくりプロジェクト」等を実施しています。
  • 障害共生支援プロジェクト
    「のびやかスペースあーち」や「アゴラ」などの学内施設をフィールドとし、障害のある人々を排除しないインクルーシヴな社会づくりに関わる実践・研究・教育を行っています。
  • 農村部における自然共生社会の探求
    人と動物たちが共生できる社会を目指して、野生動物管理という生態学的な観点と、私たちの暮らし方を見直すという社会教育学的な観点の両面から、研究と実践を行っています。
  • ジェンダー・コミュニティを考える哲学対話プログラム
    女性・シングルマザーの支援をしているNPOや「のびやかスペースあーち」にて哲学カフェを開催しています。日常生活で抱えているジェンダー問題をテーマに対話をしています

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心理教育相談室

心理教育相談室は、地域住民を対象とする心理相談機関と臨床心理士、公認心理師養成に関わる実習機関をかねて、これまで活発な相談援助活動を実施してきました。臨床心理学コース(前期課程)の大学院生が臨床心理士・公認心理師の資格を持つ本研究科教員による指導のもと、継続的な心理相談活動に従事しています。

活動例

  • 臨床心理面接・プレイセラピー
    心理教育相談室には、子どもからお年寄りまで様々な年代や立場の人が相談に訪れており、主に成人を対象とした面接相談である臨床心理面接や子どもを対象とするプレイセラピーを中心に、年間約1000件の相談面接を実施しています。
  • 臨床心理学的地域支援
    心理教育相談室担当の本研究科教員はスクールカウンセリング、各種研修会における講師等、さまざまな地域貢献・社会貢献活動をおこなっています。また、ヒューマン・コミュニティ創成研究センター「のびやかスペース あーち」において相談室主催の子育て支援セミナーを毎年開催しています。

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サイエンスショップ

サイエンスショップは、地域社会の市民が科学技術をより身近に感じ、「科学」という営みを楽しむ文化をひろげてゆくことを目指し、市民と専門家(科学者、技術者など)の対話と協働の場づくり、市民の様々な科学活動への支援、地域の学校や社会における科学教育に対する支援など実践的な活動に取り組んでいます。

活動例

  • 社会における市民の科学活動支援
    サイエンスカフェは、街のカフェなどで、科 学者等の専門家と市民が科学・技術などに関 する話題について語るイベントです。「サイエンスカフェ神戸」を開催するほか、兵庫県内を中心に各地で市民によるサイエンスカフェの企画・開催を支援しています。

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教育連携推進室

近年、大学に対して期待する声が高まっている、初等中等教育との連携に係る社会貢献へ要望と、本研究科に長年にわたり蓄積された学問的成果を踏まえ、教育連携推進室は、高等学校をはじめ小学校、中学校、特別支援学校、教育委員会等と協力し、高大連携事業の推進や、初等中等教育に対する支援および学校教育・社会教育における連携事業を行っています。

活動例

  • 参画型実践研究を基盤とする高度教員養成プログラム
    知識基盤社会をリードできる高度な能力を備 えた教員の養成は極めて重要な課題であり、その解決に資するため、附属校園等を活用したアクションリサーチによる実証的研究を通して、修士課程レベルにおける高度な教員養成を目指します。

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アクティブエイジング研究センター

人口の高齢化は解決すべき重要な社会的課題であり、世界保健機関(WHO)が掲げる「アクティブエイジング(活力ある高齢化)」はこの課題解決に向けた指針として注目されています。本センターは、研究科に蓄積された研究成果を踏まえ、この分野における先端的研究の創発とその成果の社会的還元を通じ、高齢化に係る課題解決に資することを目的とし、研究を行っています。様々な領域の研究者がともに行う学際研究や、産官民学の連携による社会実装、海外の研究者とともに国際共同研究を行っており、この分野の研究において、アジアの研究ネットワークのHubとなることを目指しています。

活動例

  • 鶴甲いきいきまちづくり― アクティブエイジングを目指して
  • 高齢者の身体システム機能維持・向上への学際的プロジェクト
  • 関西ワールドマスターズゲームズ関西2027レガシー創造支援研究
  • 高齢期の認知・感情・意思決定に関する研究
  • サードエイジのサクセスフル・エイジング・モデル構築プロジェクト
  • 活動的な生活習慣と健康増進プロジェクト
  • アクティブライフ評価と健康寿命の延伸・認知症予防対策
  • 高齢者の住まい方とエネルギー消費との関係性に関する調査
  • 高齢・持ち家社会における住宅相続の増大と階層化

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