教員情報(阿部 紀恵)
氏名・職名 | 阿部 紀恵(あべ きえ,Kie Abe)助教 |
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メールアドレス | k_abe [at] port [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp |
学位 | 博士(法学)(京都大学) |
研究分野 | 国際法、国際環境法 |
[学部] 担当 | 国際人間科学部 » 環境共生学科 » 社会共生科学プログラム |
[大学院] 担当 | 人間発達環境学研究科 » 人間環境学専攻 » 環境形成科学系, 社会環境論 |
研究者情報 | 神戸大学研究者紹介(KUID) |
教員サイト | |
研究紹介 |
国際法を通じてグローバル・イシューへアプローチする 世界的な貧困や地球環境問題に代表されるように、現代のグローバル社会には、単一の国家によっては解決しえない問題が存在します。これらグローバル・イシューを解決する上では、国家が協力し合う必要があります。この協力を可能にするための重要な基礎となっているのが国際法です。ところが、国際法は、国内法とは多くの点で違っている「少し変わった」法です。国際社会には、国会のような統一された立法機関もなければ、警察のような法の執行を確保するための機関も存在しません。国際法の改正や国際法に基づく裁判も、可能ではありますが、国内法と比較すれば高いハードルとなっています。私はこれまで、こうした国内法にはない国際法の特徴に着目し、地球環境の保全にかかわる国際法規則の中でも、もともとは環境保全のために作られたのではない国際法規則が、環境保全に貢献するようになる過程を研究してきました。また、一部の国のみを拘束する(国内社会における契約のような)国際法ではなく、すべての国を拘束する普遍的な国際法規則とはどのような規則で、いかにして成立可能か、ということにも興味を持ち、その規範内容と存在形態についても研究を進めています。このように、国際法を通じて、いかにしてグローバル・イシューにアプローチすることができるのか、そのために、今ある国際法はどのように発展してきているのか、これからどのように発展していくべきか、という問題に取り組んでみませんか。 |
教員写真 |