のびやかスペース「あーち」

「のびやかスペース あーち」は、ヒューマン・コミュニティ創成研究センターのサテライト施設で、「子育て支援をきっかけとした共生のまちづくり」をめざす実践的研究の拠点として2005年に灘区役所旧庁舎に設立されました。毎年3万人を超える市民や学生などに利用されています。利用者の約8割は、乳幼児とその保護者ですが、共生のまちづくりをめざした施設であることから、障害のある方とその保護者や支援者、小・中学生や高校生、高齢者などが参加できるようなプログラムにも力を入れています。2016年度途中からは、拠点を灘区民ホールにも構え、多様な子どもたちの地域での居場所機能を強化すべく「学習支援」「あーち子ども食堂」(灘区連合婦人会との連携)を開始しました。2017年度からは灘区役所旧庁舎から灘区民ホールに完全移転しました。

また、他大学の臨地実習やボランティア活動の場にもなっています。プログラムの多くは地域のボランティアの方々によっても支えられています。このような社会貢献の場としてだけではなく、学部生・院生・教員の実践的研究を進めるフィールドとしての機能も果たしています。さらに、学部生・院生にとって、「あーち」はESDサブコースの実践・研究の場、学芸員資格取得のための博物館実習の場にもなっています。

「あーち」は、人々が相互に関わりあう活動の拠点であり、また学生の教育、実践モデルづくり、実践的研究の現場でもあります。その成果は社会的にも学内でも評価され、1997年「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」、2009年に「神戸市市民福祉賞」、2010年に「神戸大学学長表彰」、2016年に「ひょうご子育て応援賞」を受賞しています。

毎月1回発行の「あーち通信」は、利用者や学生・教員・スタッフが中心になって作成しています。

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