虫を愛でる文化から問い直す人間の豊さ【学術Weeks2025】

概要

近年、人間の心身の良好な状態を示すウェルビーイングは、社会的にも学術的にも重要な関心事となっており、本研究科においても中核的な研究テーマの一つとして位置づけられている。他方、生物多様性の保全の必要性が広く認識されているものの、その具体的な保全手法や人間と自然との望ましい関係性については、依然として明確な指針が確立されていない。理想的な自然共生社会の実現に向けては、過去から現在に至る人間と自然との関わりの歴史を検証し、そこから人間が享受してきた恩恵を包括的に理解することが不可欠である。

日本には、昆虫食や秋の虫の音色を愛でる習慣など、昆虫と深く関わる独自の文化的伝統が存在する。本シンポジウムでは、このような昆虫を愛でる文化について、国内外の事例や新たな実践を紹介するとともに、動物行動学から人間文化に至る多様な分野における分析事例を提示する。これらの知見を統合し、私たちの文化的豊かさを再考するための視座と方法論について学際的な議論を展開する。

日時

2025年11月17日(月) 9:30~12:00

場所

神戸大学鶴甲第2キャンパス B104 (B棟1階)

対象

学生・教職員

参加申し込み

不要

講演者

阿部真人(同志社大学)・坂本昇(伊丹市昆虫館)・野中健一(立教大学)・佐賀達矢(本研究科)

指定討論者

平山楽(本研究科博士後期課程)

企画

佐賀達矢・平山楽

お問い合わせ

佐賀 達矢(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
tatsuya [dot] saga [at] people [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp

主催

神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2025

共済

神戸大学サイエンスショップ

関連情報

添付 Size
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