音楽文化史ゼミは、2014年から研究科の学術WEEKSで「音楽文化のトランスボーダー」と題して、ジャンルや文化圏、時代などを越境し、新たな問いを投げかける音楽文化の豊かさと可能性を、実際の舞台上演を通して紹介し、アフタートークでは「歴史の忘却」や「文化的記憶」のありかたを問う機会を設けてきました。
https://researchmap.jp/Misako_Ohta/othersVol.9となる今回は、「カタルーニャーモンポウー静寂の調べ」と題して、近年、注目されているスペイン、カタルーニャの音楽、特に作曲家、フェデリコ・モンポウのピアノ作品をカタルーニャの音楽の世界的なスペシャリストの手によって紹介します。
モンポウは、カタルーニャの音楽の魂をミニマルな構成と瞑想的な響きで表現した作曲家として注目されています。今回公演するピアニスト、Adolf Pla教授は、モンポウの作品全曲を録音し、著作を出版するなど、彼の作品と美学を深く理解して後世に伝えている貴重なアーティストです。日本語で昨年評伝を出版し、一次資料の精緻な研究として高い評価を得たフランス・スペイン音楽研究の第一人者である椎名亮輔教授の解説と共に、モンポウの「静寂の美学」を実際の響きを通じて体験するまたとない機会となります。
日時
2025年10月20日(月)18:00~20:00
場所
神戸大学 鶴甲第二キャンパス C111
出演
椎名亮輔 同志社女子大学教授
Adolf Pla スペイン・カタルーニャ高等音楽院教授企画
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 音楽文化史研究室
問い合わせ
mailto:misaohta [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp(大田美佐子)
主催
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2025
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