高度教員養成プログラム

参画型実践研究を基盤として高度な専門性を有する教員を養成する

知識基盤社会をリードできる高度な能力を備えた教員の養成が重要な課題となっています。そのため、修士論文として附属校園等を活用したアクションリサーチによる実証的研究に取り組むとともに、専修免許を取得し、将来教職を目指す博士課程前期課程在籍学生を対象に本プログラムを実施しています。

本プログラムの第一の特徴は、高い専門性に基づく教科内容研究と、適切な指導法研究の結びつきを重視している点です。教科内容研究だけですと、内容に関する見識は向上するものの、それを効果的に学習者の発達に活かす視点は希薄になります。一方、教科内容研究と切り離された指導法研究は、便利なノウハウの開発にとどまる危険性があります。双方を有機的に結びつけることが重要です。

第二の特徴は、論理的な分析のみでなく、感性による気づきを重視し、表現することを重視している点です。有能な実践家は、合理的に分別されたり完全に記述したりできない現象を認識することができると言われています。学生の気づきを重視し、それを多様な方法で表現し、認識を深めることを促しています。

これらを基盤として、授業をデザイン・評価する際の枠組みを構成し、さらに再構成する力量を備えた、ダイナミックに成長することのできる教員の養成を目指しています。

関連情報

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