スペイン・カタルーニャのリエイダ大学では、1931-36年の教師教育の記録を保管しています。スペインのこの時代の教師教育には以下のような特徴があります。①スペイン第二共和制下で、カタルーニャの文化や言語が尊重された時期であること(なお、この前後の時期には文化・言語が弾圧され、それは1975年まで続きました)。②スペイン全土で進歩主義的な教育の試みが行われた時期であること。特に、農村部(当時のスペインの大半)を含むすべての人に、無料で、宗教的ではなく、男女の区別がない初等教育を提供しようとしたこと。③その教育を実施できるよう、現職教員に3ヶ月間のプログラム参加を必須とし試験を行ったこと。
このプログラムに参加した教員は実習記録を書きました。その中には、かなり率直な意見が書かれたものがあります。これにはフランスの教育者、セレスタン・フレネの影響を見てとることができます。
この講演会では、教師教育とライフ・ライティングについて、90年前のリエイダ地方の取り組みをもとに深めます。
題目
Teacher education during the II Spanish Republic (1931-1939): the "texte libre" (Freinet) in the newly designed public examinations
講演者
Dr Meritxell Simon-Martin (LLeida University, Spain)
指定討論者
枝廣直樹氏(神戸大学、博士課程後期課程院生)
日時・方法
2024年10月28日(月)13:20~14:50
場所
神戸大学鶴甲第2キャンパス A427(A棟4階)とZoomミーティング
対象・参加方法など
大学院生、研究者
参加希望の方は、問い合わせ先までメールでご連絡ください。備考
英語講演。日英逐次通訳があります。
企画・お問い合わせ先
教育系講座 教育方法学研究室
川地亜弥子 Mail: kawaji [at] port [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp主催
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2024