[サイエンスショップ]「見えない生き物がわかる?環境DNA実験を体験! ユニバーサル生き物調査2025」調査実験編

神戸大学サイエンスショップは、NPO須磨ユニバーサルビーチプロジェクト(須磨UBP)と協力し、須磨の海に漂うDNAを捕まえる環境DNA実験教室を8月13日(水)、8月23日(土)に須磨海岸にて実施します。昨年15組33名の方にご参加いただきました。
この実験教室では、須磨海岸にすむ魚の種類を調べるための準備作業を行います。今回の実験では、須磨海岸の水をくみ、最新の科学技術である環境DNA分析を行うために、水からDNAをろかする作業を体験していただきます。須磨海岸にどのような魚が泳いでいるのか知りたいと思いませんか!?

昨年度の取り組みでは、車いすの方も参加していただきました。この環境DNA調査の取り組みは、障がいの有無に関係なく自然実験やアウトドアに参加できる環境を整えることで科学リテラシーの向上を図る※世界初 の取り組みとなりました。
※須磨UBP調べ。

■課題と背景
日本の自然やアウトドアにはユニバーサルデザインが考慮されていないことも多く、アクティビティや自然とのふれあいは、障がいのある方にとってしばしば困難なものとなります。自然へのアクセスが制限される中で、自ら科学実験を行う経験はさらに遠いものになりがちです。そんな中、須磨ユニバーサルプロジェクトの事務局長であり、神戸大学人間発達学環境学研究科卒業生である土原が、2022年度から神戸大学人間発達環境学研究科に着任された佐賀達矢先生とタッグを組むことで、障がいや年齢の垣根を超えて実験に取り組む環境をつくることで、世界初の車いすや身体障がいのある方も一緒に環境DNA調査を実施 することができました。
昨年の様子→ https://youtu.be/IgLNowdghY4

■実施内容
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトのサポートにより、車椅子のまま波打ち際まで行き、直接水を採取する体験が可能になります。これにより、自然環境にアクセスすることが困難だった方も、自ら実験に参加し科学を学ぶことができます。もちろん健常者の方も参加できます。
神戸大学佐賀研究室と協力し、水を採取することで、須磨の海に漂うDNAを捕まえます。 採取した水を分析することで須磨の海にどんな生き物がいるかを判別する環境DNA実験を行います。
これにより、参加者は実際の科学的プロセスを学びながら、生物多様性への理解を深め、科学リテラシーを高めることができます。この取り組みは障がいのある方が自然の一部となり、直接実験に参加するという新しい機会を提供します。参加者の積極的な関与を促し、科学への興味と関心を高めます。

■環境DNAとは
環境DNAとは、生物が生活する環境中に残すDNAのことを指します。これを採取して分析することで、その場に生息する生物の種類や分布を把握することができ、生態系の多様性を効率的に理解する手法として注目されています。

ご関心のあるみなさま、ふるってご参加ください。

「見えない生き物がわかる?環境DNA実験を体験! ユニバーサル生き物調査2025」調査実験編

場所

須磨海浜公園 パークコンシェルジュ棟(須磨ホール)

内容

環境DNAの実験の水の採取(須磨の海に漂うDNAを捕まえよう)
ミニ講義25分、須磨海岸で採水25分、実験40分
採水以外は冷房が効いた室内で行います。

講師

神戸大学 佐賀達矢 先生

日時

① 8月13日(水)10時~11時半
② 8月13日(水)13時半-15時
③ 8月23日(土)9時半~11時

料金

無料

人数

各回10組程度(車椅子の方各回2組まで)
※小学生以下の方は保護者の方とのご参加をお願いします

参加申し込み

こちらの申込フォームよりお申込みください。

※入力頂いた個人情報は本セミナーの運営の目的のみに使用いたします。

主催

神戸大学サイエンスショップ 

共催

NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト