日時
2024年12月14日(土)13:00~17:00
場所
神戸大学鶴甲第2キャンパス A棟2階大会議室
主旨
近年、障害のある女性をめぐる複合差別については調査や研究が実施され、その功績は大きいと考えられる。障害のある女性は「ディスアビリティ」と「ジェンダー」という2つの異なる当事者性が組み合わさることによって起こる特有の差別や抑圧を経験している。本ワークショップでは、「交差性(intersectionality)」という考え方をベースにして、哲学・倫理学、社会学、社会福祉学、社会教育学、障害学を専門としている女性研究者を招き、それぞれの視点から、障害のある女性の尊厳や人権の回復と、倫理の確立に向けて必要な事柄について問題提起を行い、尊厳学としての研究と実践のあり方を構想する。
- 13:00~13:10 開会・趣旨説明
司会:稲原 美苗(神戸大学大学院人間発達環境学研究科) - 13:10~13:40
小森 淳子(岐阜協立大学)
複合差別の中に沈んでいくわたしを掬い続ける~障害のある女性の結婚・出産・子育て~ - 13:40~14:10
土屋 葉(愛知大学文学部)
対話を開いていくことの可能性:「生きづらさ」の語りをめぐって(仮) - 14:10~14:20 休憩
- 14:20~14:50
橋田 慈子(千葉大学教育学部)
生命の尊厳を取り戻す~出生前検査をめぐる日英の障害女性の試み~ - 14:50~15:20
松波 めぐみ(大阪公立大学国際基幹教育院)
「複合差別」を主題化することの意義~京都の条例づくり運動の経験から~ - 15:20~15:50
安井 絢子(関西大学/日本学術振興会特別研究員PD)
ケア関係における尊厳を考える:ヌスバウムの「選択に基づく尊厳」とキテイの「関係に基づく尊厳」 - 15:50~16:10 休憩
- 16:10~16:20 コメント
日笠晴香(岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域) - 16:20~17:00 全体対話(質疑応答)
- 13:00~13:10 開会・趣旨説明
企画・お問い合わせ先
稲原美苗
Mail: minaeinahara [at] penguin [dot] kobe-u [dot] ac [dot] jp主催
「ケイパビリティ毀損と人間の尊厳―福祉経済政策の倫理と哲学―」(23H04885:研究代表 後藤玲子)
共催
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 ヒューマン・コミュニティ創成研究センター