Wanke教授は商業用のワイン品質向上について植物ゲノム研究のセミナーをしていただく。同氏は顕花植物の遺伝資源についてのゲノム研究の第一人者である。今回のセミナーでは、世界で需要の多い嗜好品のワインについて品質を制御する複合形質について着目し、ゲノム情報利用で有効に選抜する戦略を紹介する。
- 内容
- ワイン生産のために病原菌に強いブドウ品種は、殺菌剤の使用を大幅に減らす可能性がある。EUがグリーン・ディール構想の中で要求している農業における農薬の50%削減目標に貢献する。病原菌に耐性のあるブドウ品種の選抜には、生産されたワインの品質評価も必要となる。この必要性は品種改良の進捗を著しく遅らせてしまう。このボトルネックを回避するためには、ワインの品質形質に関する予測モデルの開発が、有効性を大幅に向上させ、育種プロセスを加速させるために不可欠である。その研究について紹介する。
- 日時
- 2023年11月16日 (木) 15:40~16:40
- 場所
- F棟151 (鶴甲第2キャンパス)
- 参加申込
- 不要
- 学部生、大学院生の皆様、お気軽にご参加ください。(事前連絡は不要)
- 講演者
- 学術交流協定を締結しているドイツ・ドレスデン工科大学の
- Stefan Wanke 氏
- 問い合わせ
- 近江戸伸子 (環境共生学科・人間発達環境学研究科) ohmido [at] kobe-u [dot] ac [dot] jp
- 主催
- 神戸大学大学院人間発達環境学研究科 学術Weeks2023