教員情報(YANO Sumio)

氏名・職名 矢野 澄雄(やの すみお,YANO Sumio)教授
メールアドレス yano [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 工学博士 (京都大学)
研究分野 振動工学,バイオメカニクス
[学部] 所属 人間環境学科 生活環境論コース
研究テーマ

日常生活動作を力学的に分析し,骨や筋肉などの身体機能・特性を計測して福祉・介護や健康科学関連の機器・用具の開発などにかかわる研究を行っています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間環境学専攻 生活環境論コース
[博士課程後期課程] 人間環境学専攻 生活環境論分野
[(旧)博士課程前期課程] 人間環境学専攻 生活環境論コース
[(旧)博士課程後期課程] 人間環境学専攻 生活環境論分野
研究テーマ

日常生活動作を力学的に分析。身体機能・特性の計測。福祉・介護や健康科学関連の機器・用具の開発。経験やノウハウを形にする研究を行っています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト 教員のウェブサイト
研究室紹介 やってみると分かる,心に共振 (感動) すれば始められる

本ではピンと来なかった知識や概念が,実際に体を動かしてやってみると,ああなるほどこういうことかと分かるもの。モデルで実験しながら分析もして,考え,そして気づくという楽しみがあります。

力学と振動,計測技術,コンピュータをベースにして,人に関する技術への応用を展開しています。研究対象は,一つのことをずっと究めていくのではなく,生活の場面で出会う人・モノ・サービスすべてです。日常生活動作と力という面から,健康・福祉・介護の機器・用具,高齢者とバランス能力,骨の強さの評価とか,調査,人間工学や感性工学的な取り組みへと広がっていくので,柔軟に対応していけるゼミ生を希望します。

ドイツ留学で,町や人の暮らしがしっかりと大地に根をおろしている感じがしました。研究もしっかりした基礎の上に,日常の一つ一つのことに本質を追求し積み重ねていきたいと考えています。

研究最前線 ひとの体を力学と振動とつながりでとらえ, 測る

私は力学と振動の知識をもとに,生活機器・用具や人間の動的特性を計測する方法を研究しています。例えば,最近では骨粗鬆症や骨の健康がよく話題になりますね。そこで,力学的な発想からヒトの骨の質・強さを簡易評価できないかと考え,振動計測による前腕骨の固有振動数を利用したヤング率相当の強度指標を提案し,20歳~80歳代の女性のデータを蓄積して指標の加齢特性を調べました。コンピュータと測定器の実験室から出て,人のつながりで多くの方の協力を得て進められましたし,骨密度検査や骨折の有無による評価との比較という点で,病院や医学部との共同研究にも発展していきました。さらに,再生医療のテレビ番組を見てから,顕微鏡下で骨細胞に力学刺激を与えることによるカルシウム応答現象とそのメカニズム,骨組織再生能を高める足場など,共同研究でバイオ関連にも取り組んでいました。自分の土俵で相撲をとれない感はあるものの,感動的なミクロ現象との出会いがありました。
また,テニスラケットや野球バットのようなスポーツ用具について,振動モード解析という機械設計のツールを設計に適用して人間の経験や感覚との対応を考察したり,職人芸で行われてきた加工作業を機械化するために役立てたりしました。いずれの場合も,可能性を探っている段階が一番楽しいものです。
最近は人そのものを対象に,日常生活動作の分析,立位バランス能力と下肢筋力変動との関係,上肢の生理的振戦といった研究をしていますが,これもやはり力と振動に注目したものです。今後は生体力学的特性やセンサ計測をとおして健康や医療につながる科学的根拠になる研究,リハビリや福祉用の機器や用具の開発にも関わっていきたいと思います。自分と異なる専門の電気・情報・バイオメカニクス・人間工学などが,新たな出会いやドイツ留学の経験から,1本につながった形で取り組めればいいなと考えています。