教員情報(ODAKA Naoki)

氏名・職名 小髙 直樹(おだか なおき,ODAKA Naoki)教授
メールアドレス odaka [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 工学博士 (東京大学)
研究分野 感性科学,図形科学
[学部] 所属 人間表現学科 臨床・感性表現論コース, 人間表現論コース
研究テーマ

芸術家の技や個性,デザイナーの暗黙知といった,曖昧で多義的な感性の世界,いわば形容 (動) 詞の世界を科学的に取り扱うための方法を探究しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[(旧)博士課程前期課程] 人間表現専攻 表現文化論コース
[(旧)博士課程後期課程] 人間表現専攻 表現文化論分野
研究テーマ

芸術などの創造的表現における,あいまいで,主観的,多義的,状況依存的な感性情報を抽出し,工学的に取り扱うことができる論理情報に置換する方法を模索しています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト 教員のウェブサイト
研究室紹介 得体のしれない感性の世界を,さあどう料理しようか

私たちの研究室では,「ひとの感性」について取り組んでいます。ひとの感性というのはとても謎めいています。あいまいで主観的,多義的な世界,いわば形容詞や形容動詞の世界です。分ったようでよく分らない,こんな厄介で謎めいたシロモノを相手にするのはほんとうに大変なのです。だからこそチャレンジングで,興味が尽きることがありません。たとえば,芸術家の技や身体の匠,デザイナーの暗黙知ってなんだろう。芸人の絶妙な語りの間 (ま) ってなんだろう。もし漫画に擬音語や擬態語がなかったら。笑いのツボとは,などなど。私たちの身の回りには,経験しているけれどよく分らない,こんなにも不思議な謎が山のように転がっていると思いませんか。私たちの研究室では,「感性」を共通のキーワードとして,それぞれがその関心に沿って具体的なテーマを持ち寄り,まな板の上に乗せてさてどう料理しようかと,全員参加で楽しくかつ真剣に研究に取り組んでいます。

研究最前線 あいまいで多義的な感性の世界へ ―感性情報処理科学の挑戦

私の研究における一つの大きな柱は感性科学研究です。1995年以降,奈良の学研都市にあるATR (国際電気通信基礎技術研究所) やNHK放送技術研究所等との共同研究や受託・助成研究を通じて,最先端のマルチメディア技術を駆使した,映像通信分野における感性表現,イメージ表現の開発へ向けて研究を進めてきました。具体的には音楽表現や造形表現,身体表現といった,非言語性を特徴とした創造的表現と感性の関係を,工学的に取り扱うことができるような基礎的データを得るというもので,後に感性情報処理科学研究へと引き継がれて,現在に至っています。芸術家の技や身体の匠,デザイナーの暗黙知といった,これまでアプローチが困難であった,あいまいな感性の世界を科学的に取り扱おうと,心理学者や工学者,芸術家等の協同による刺激に富んだ研究を進めています。私の研究におけるもう一つの大きな柱は図形科学研究です。主に工学分野の基礎科目として扱われている図学 (図法幾何学) における立体図法には,大きく平行軸測図法と透視図法があります。前者はアフィン幾何学的であり,後者は射影幾何学的であるので,前者が後者の特殊な場合であるとみることが可能ですが,両者は関連して論ぜられたことは少なく,歴史的にも平行軸測図法は透視図法に遅れて,また透視図法とは独立して発展しました。したがって,これらの図法を,互いに独立したものではなく,一つの演繹体系のもとに統一的に扱うことのできる理論を構築すること。これが図形科学の領域で私が最も力を入れて取組んでいるテーマです。さらに,このテーマの先には,立体図を構成するための,投影を含めたあらゆる幾何学的,技術的手段を取り入れた,いわば構成図学の体系化という遠大な夢を抱いています。