教員情報(MURAYAMA Rumiko)

氏名・職名 村山 留美子(むらやま るみこ,MURAYAMA Rumiko)准教授
メールアドレス murayama [at] person.kobe-u.ac.jp
取得学位 博士(医学)(順天堂大学)
研究分野 環境保健学,環境リスク学
[学部] 所属 人間行動学科 健康発達論コース
研究テーマ

環境中の化学物質が人の健康に与える影響についての実験や,環境中のリスクに対する人の認知に関する調査を行い,人の健康と環境との関わり方について研究を行っています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 こころ系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 こころ系講座
[(旧)博士課程前期課程] 心身発達専攻 健康発達論コース
[(旧)博士課程後期課程] 心身発達専攻 健康発達論分野
研究テーマ

環境からもたらされるリスクと人の健康との間にある複合的な問題について,各種の実験や社会調査手法を用いてその解明に取り組んでいます。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 環境からもたらされるリスクと健康の問題を考える

私たちをとりまく環境には,事故や自然災害,化学物質や科学技術がもたらすものなど,多種多様なリスクが顕在化しています。私たちは,健康や命を守るために,その多様なリスクのひとつひとつについて,存在の是非やそれを許容(耐容)するレベル,更に対処方法やその優先順位等について充分に考え,そのリスクと今後どう付き合っていくのかの判断を自ら行わなければなりません。
2013年にスタートした当研究室では,環境中にある化学物質が私たちの健康に与える影響について実験研究を行う他,化学物質を含む環境中の様々なリスクに対して,私たちがどのように感じてそれを判断しているのかを明らかにする調査研究を行っています。私たちの健康と,環境からもたらされるリスクとの関係について客観・主観の両面から考え,そこにある問題とその解決方法を見つけることを目指します。今後ますます重要になる環境と健康の問題を,一緒に考えてみませんか。

研究最前線 環境中のリスクに関するよりよい合意形成手法を考え,提案する

人の健康を巡る環境には,多くの「リスク」が存在しています。例えば,発がん性を持つ化学物質や放射線などもそのひとつですが,そういった「リスク」のなかには,影響を全くゼロにできるものがある一方で,無くしてしまうことが難しく,その危険の大きさや利便性など考慮しながら,ある一定の大きさを受容(耐容)しなければならないものもあります。現代の私たちを取り巻く環境の中のリスクと人の健康との関係を考えるときには,既に安全か危険かの単純な二分論ではなく,実験科学的視点によるそのリスクの評価と,その社会的な視点による主観的認知や評価の両輪によって,そのリスクに対しどの程度の安全を求めるのか,自ら判断を行うことが重要になっています。

当研究室では,環境中にある化学物質が私たちの健康に与える影響やその曝露モニタリングに関する実験など,リスクの科学的特性を明らかにする実験研究とともに,化学物質を含む環境中の様々なリスクについて私たちがどのように認知し判断をしているかに関する社会調査を行っています。実験・調査を通じ,私たちの健康と環境からもたらされるリスクとの関係について客観・主観の両面から考える研究を行っています。特に,日本は東日本大震災と,それに伴う原子力発電所事故により大きな被害を受けました。これまでリスクとして意識されることの少なかった巨大津波や原発事故を実際に経験したことで,震災後の日本人のリスク観がこれまでと大きく変化している可能性があります。現在はこの点に焦点をあて,日本人のリスク認知の震災前後の変化や,あるいは放射線などのリスクに関する知識の現状などを把握し,原発事故による被爆に関わる健康影響や食品汚染,エネルギー政策など,今後,様々なリスクに関する合意形成の場で必要になると思われるリスクコミュニケーション等のよりよい手法を検討し提案することに力を入れています。