教員情報(KAWABE-HIMENO Shoko)

氏名・職名 河辺 章子(かわべ しょうこ,KAWABE-HIMENO Shoko)教授
メールアドレス kawabe [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 博士 (学術) (奈良女子大学)
研究分野 運動生理学(身体運動制御/運動学習)
[学部] 所属 人間行動学科 身体行動論コース
研究テーマ

ヒトの運動の発現のしくみから動きの巧みさを考えるとともに,どのようにして巧みな動作を身につけることができるかを探究しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 からだ系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 からだ系講座
[(旧)博士課程前期課程] 人間行動専攻 身体行動論コース
[(旧)博士課程後期課程] 人間行動専攻 身体行動論分野
研究テーマ

随意運動の制御機構を探求し,ヒトの動作の巧みさを探るとともに,巧みな動作の獲得過程を解明し,スキル向上への貢献を目指しています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト 教員のウェブサイト
研究室紹介 ヒトの動きのしくみを解き明かす

私たちの研究室 (Human Movement Laboratory) での研究テーマは,私たちの身の回りのいたるところにあります。なぜなら,私たちの生活は身体運動によって成り立っているからです。身の回りのさまざまな身体運動を面白いな,不思議だなと感じることができるか,またそのことに気がつくかどうかがポイントです。まずは,身近な動作,運動,スポーツを今までとは違う観点から眺めること。「どうやってその動作をしているのだろう」とか,「こんな動作がなぜできるのだろう」というように観ること,そしてその動作の一番大事なところは何かを考えていく。そこから研究は始まっていくと考えています。

各自のさまざまなスポーツや運動経験をもとに,多様な観点からテーマを見つけ出し,研究を進めています。見出したテーマをいかに実験に結びつけるかというあたりはかなり難しいところですが,そこは斬新なアイデアと工夫で,ユニークな実験・研究を展開しています。

研究最前線 身体運動の巧みさを探る

身体運動というと,歩・走・跳などのダイナミックな運動や各種のスポーツ活動をイメージすることが多いのですが,私達の日常生活を構成している動作のほとんどすべて,たとえば字を書く,楽器を演奏する,話をする,食べる,飲むというような動作も身体運動の中に含まれます。これら日常生活動作は腕や足と同じ骨格筋による運動であり,私達の意志によって開始されているからです。しかし,私達は日頃ほとんど意識せずにこのような運動を行っているため,「体が勝手に動く」とか,「できて当たり前」というように思い込んでいるのです。そういう意味でも私たちの身体運動はとても巧みであるといえます。このような巧みな身体運動が,どのようなメカニズムで発現し,制御されているのか,またどのようにして獲得するのかをメインテーマとしています。つまり,中枢神経系 (脳や脊髄) が末梢にある筋をどのようにして制御しているのかということに興味を持っています。「運動は体で覚える」ものだから,筋肉がその動き方や動かし方を覚えているのだと思われることが多いようですが,筋はあくまでも道具です。たとえどんなにりっぱな筋でも,それを動かす指令が中枢神経系から出されなければまったく働きません。中枢神経系による制御システムの良し悪しが運動の上手下手を決定づけているのです。

現在,私たちの研究室では,ヒトに潜在する反射によるパフォーマンスへの影響,動作の再現性・正確性に関する研究,筋出力量の記憶に関する研究,予備的な筋緊張による主動作への効果,随意動作に対する抑制作用の効率などの実験・研究を進めています。

随意運動の制御機構を探求し,ヒトの動作の巧みさを探るとともに,巧みな動作の獲得過程を解明し,最終的にはスキル向上やより適切な効率のよい指導法への貢献を目指しています。