教員情報(BANDO Hajime)

氏名・職名 坂東 肇(ばんどう はじめ,BANDO Hajime)教授
メールアドレス bando [at] kobe-u.ac.jp
取得学位 芸術学修士 (武蔵野音楽大学)
研究分野 器楽(ピアノ,室内楽)
[学部] 所属 人間表現学科 表現創造論コース, 人間表現論コース
研究テーマ

音の中に込められた想いはどのような形をとって表現となり人の心に達するのか。ピアノ演奏におけるコミュニケーションに内在する原理を探究しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 表現系講座
[(旧)博士課程前期課程] 人間表現専攻 コミュニティアートコース
[(旧)博士課程後期課程] 人間表現専攻 表現創造論分野
研究テーマ

演奏は生命の響きそのものであり,人間のすべてを映し出すものです。人間の個性や人格の発達と,その演奏との相関に興味があり,研究しています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 自らの表現世界を究めて,人間本来の理想と生命力を取り戻そう!

人類が切望するところの理想世界の雛形は,自然界のあらゆる営みの中に垣間見ることができ,人間の歴史が生み出した,優れて創造的な営みにも示されています。その意味においては,優れた音楽表現を目指す演奏のプロセスも,理想実現を希求するプロセスそのものといえるのです。なぜならば,そこには過去・現在・未来という時間軸の中において,真・善・美を見失うことなく,対立する要素 (主観と客観,静と動,柔と剛,独立と協調等) の絶妙な両立と調和をはかり,統一された有機体としての最高度のものを生み出そうとする営みがあるからです。音楽の中には,絶望と希望,夢と現実,臆病と勇気,愛と憎しみなど,人間のあらゆる感情が渦巻いています。

私のゼミでは,人間の根源的な営みに焦点を当て,心の奥底に眠るマグマの如きエネルギーとどのように向き合い,自己本来の自然な表現として演奏に結実させるか,について多面的に探究しています。この研究と多くの演奏実践をくぐり抜けたゼミ生は,そこで得られた成果があらゆる分野に通ずることから,さらなる可能性に目覚め,音楽の世界のみならず多方面で活躍しています。

研究最前線 演奏研究は,真の問題解決能力を養い,世界平和に貢献する?

人類が切望するところの理想世界の雛形は,自然界のあらゆる営みの中に垣間見ることができ,人間の歴史が生み出した,優れて創造的な営みにも示されています。その意味においては,優れた音楽表現を目指す演奏のプロセスも,理想実現を希求するプロセスそのものといえるのです。なぜならば,そこには過去・現在・未来という時間軸の中において,真・善・美を見失うことなく,対立する要素 (主観と客観,静と動,柔と剛,個と全体,独立と協調等) の絶妙な両立と調和をはかり,統一された有機体としての最高度のものを生み出そうとする営みがあるからです。当研究室では,演奏のプロセスの中にある,視る・聴く・感じる・イメージする・表現するといった人間の根源的な営みに焦点を当て,自分自身を活かした自分らしい自然な演奏を追求することが第一のテーマです。そのために,歴史的な名演奏家たちの多様な演奏様式や解釈の研究を通して,演奏における作品と演奏者,演奏者と楽器,演奏者と鑑賞者,或いは奏者間とホールとの相互関係を多面的に捉え直し,そこに内在する情念や想念とそのコミュニケーションの発達について探究しています。特に近年,プラハやウィーンの弦楽器奏者たちとの室内楽における演奏を積み重ねてきた私自身の経験から,目下のところ,コルトー・ティボー・カザルス,ホロヴィッツ・ミルシテイン・ピアティゴルスキー,ルービンシュタイン・ハイフェッツ・フォイアマン (後にピアティゴルスキー) といった歴史的なトリオが生まれた背景やその出会いと友情,そして各々の,人間として演奏家として成長・円熟していく過程とその演奏との相関に,興味を持っています。なんといっても,室内楽の醍醐味は,生まれも育ちもまったく違う人間が,あらゆる壁を乗り越えて理想的な統一体としての音楽を共に創造するよろこび,その奇蹟の実感なのです。これぞ,共存共栄の理想世界そのものです。