教員情報(AKAGI Kazushige)

氏名・職名 赤木 和重(あかぎ かずしげ,AKAGI Kazushige)准教授
メールアドレス akagi [at] pearl.kobe-u.ac.jp
取得学位 博士 (学術) (神戸大学)
研究分野 発達障害心理学
[学部] 所属 人間形成学科 心理発達論コース
研究テーマ

自閉症児のコミュニケーションの発達に関心をもって研究しています。特に自閉症児が他の子どもに「教える」という行動の発達に注目しています。

[大学院] 所属 [博士課程前期課程] 人間発達専攻 こころ系講座
[博士課程後期課程] 人間発達専攻 こころ系講座
[(旧)博士課程前期課程] 心身発達専攻 心理発達基礎論コース
[(旧)博士課程後期課程] 心身発達専攻 心理発達論分野
研究テーマ

自閉症児における自己と社会性に注目して研究しています。特に教示行為の発達と障害について,実証的な研究を行っています。

研究者情報 神戸大学研究者紹介(KUID)
教員サイト
研究室紹介 所信表明

2010年10月に着任したばかりですので,まだゼミ生はいません。ですので「所信表明」として,私が研究室運営で大事にしようと思っていることを3つ書きます。

1つは,面白い研究を生み出すことです。誰もが見えているのに見えていなかった子どもの現象をすくい上げるテーマのように,読み手を「ハッ」とさせるような研究を発信したいと思います。そして,面白い研究は,新しい支援を立ち上げることにもつながります。

2つは,理論と実践を両立させることです。発達障害の子どもを対象とした研究を行ううえでは,幅広い知識と豊かな実践経験のどちらもが求められます。そのため,数多くの実践現場にお邪魔しながら,理論的に子どもの姿をとらえていく研究室活動を行います。

3つは,他者を頼り,他者から頼られるような集団を組織することです。困ったときには人に自然に頼ることができ,また,困った人からは自然に頼られることのできる,そんなメンバーが集う研究室になればと思っています。

学生・院生のみなさんと一緒に研究室をつくっていくことを楽しみにしています。

研究最前線 理論的かつ実践的に,障害のある子どもの内面に迫る

教示行為の発達と障害に関する基礎研究において,子どもが「教える」という教示行為の発達研究を行っています。特に自閉症のある子どもが教示行為をどのように発達させるのかに注目しています。教示行為の発達というのはあまりメジャーなテーマではありません。それでも注目する一番の理由は,教示行為を通して,自閉症のある子どもの主体性について考える契機になるからです。近年の自閉症児への支援は,「大人が自閉症児をいかに上手く教えるか」ことを前提としています。確かに,様々な困難をもつ自閉症児をどのように教えるかは重要な課題です。しかし,自閉症児は,教えられるだけの存在ではありません。みなさんも,教えられてばかりだとしんどいですよね。子ども自身が教えるという主体的な役割をもつことで,「自分が主人公」という感覚をもち,発達を豊かにできる側面があるはずです。このような見地から,自閉症の子どもの見方や支援のあり方を問い直すべく,教示行為についての研究をすすめています。また,発達障害児者の支援に関する実践的研究において,現場の教職員と共同して,発達障害児者に対する実践をまとめる研究を行っています。発達相談員として現場に関わるなかで出会った意義のある実践を,論文や本にしてまとめています。例えば,強度行動障害とよばれる非常にこだわりの激しい自閉症成人に対して支援を行い,行動障害が改善した実践を論文としてまとめました。また,発達相談員として10年以上関わってきた社会福祉法人と共同して,障害者作業所や保育園での実践を本としてまとめました。そこでは,障害のある方の労働や地域生活支援,集団づくりなど,実践を行ううえで,重要なテーマについて検討しました。今後も,意義のある実践をまとめ,現場に見通しと元気を与えることができればと考えています。