ヘルスプロモーション・健康行動支援部門

健康行動について科学的エビデンスを集積し,集積したエビデンスに基づき健康の維持増進にアプローチするコミュニティの形成を目指します。

ヘルスプロモーション・健康行動支援部門では,ヘルスプロモーションの理論的枠組みとされている健康生成モデルに基づいて健康行動を規定している要因について明らかにしています。そして研究の結果,得られた科学的エビデンスに基づいて,学校,自治体,企業等と連携し,健康の維持増進に積極的にアプローチするコミュニティの形成に取り組んでいます。

健康行動促進モデルの構築

これまでの研究から,健康行動はwell-beingに促進され,健康を損ねるような危険行動はwell-beingによって抑制されることを見出してきました。さらにwell-beingはストレスにしなやかに対処する力,レジリエンスを獲得することで向上します。このような個人の内にある力を内的資源とします。そして,レジリエンスはソーシャルサポートなどの社会的要因,つまり外的資源によって規定されることを実証研究で確認してきました。

健康行動促進モデルに基づいた実践

栄養教諭,養護教諭,保健師,管理栄養士などの健康教育の指導者を対象に健康行動促進モデル関する研修を行っています。そして,理論にもとづいて健康行動の変容を支援するスキルの獲得を目指しています。また研修を通じて,学校での健康教育や自治体が行う特定保健指導で活用するための教育プログラムやアセスメントツールの開発を行っています。
また,人の健康を取り巻く外的資源として,企業との連携は重要です。そこで,食品関連企業をはじめ健康関連の企業に呼びかけ,自治体での健康政策におけるCSV(Creating Shared Value)*の展開について検討を始めています。

  • CSV (Creating Shared Value):社会の課題を経済的価値の創造に統合すること,Porter ME,2013,加藤訳

グローバル課題としての健康行動

グローバル化を背景に,生活スタイルのグローバル化も進んでいます。このような状況の中,生活習慣が原因となるメタボリックシンドロームや生活習慣病などに関連する健康課題もグローバル課題としてとらえることができます。そこで,海外の研究者とともに異文化研究を行い,健康行動を規定する要因について,より深く複眼的な視点から検討を行っています。

  • 海外の共同研究機関:グラーツ大学,グラーツ医科大学,エトベシュローランド,ドレスデン工科大学

スタッフ

リーダー
加藤 佳子(専任研究員・教授 人間発達環境学研究科 人間発達専攻 こころ系講座)

2018年度事業

災害時の“こころ”の支援に向き合う【学術Weeks2018】