アクション・リサーチ

実践的研究の戦略

私たちのとりくむ実践的研究は,研究者や実践者の多様なネットワークをつくることが基本です。この姿勢はHCセンターの本質に他なりません。ネットワークの力を得ながら,「プログラム・モデル開発」「実践者支援」の2つのカテゴリーに分類できる多様な実践を構築していきます。そして,その実施を通して,さらに新しいネットワークの形成を図っていきます。「ネットワーキング」→「プログラム・モデル開発」「実践者支援」→「ネットワーキング」という循環を重ねることで,実践的研究の共同体(AR共同体)をつくっていくことが,私たちの基本戦略です。

このような実践的研究の遂行によって,HCセンターのミッションである,さまざまな組織や個人と連携しながら,人間性にあふれた多層・多元的なコミュニティの創成をめざします。


アクション・リサーチ

プログラム・モデル開発

特定の社会的課題を解決する手法として,人間の発達や認識変容を促すプログラムの開発を行っています。プログラム・モデル開発の効果は,プログラム実施の成果ばかりでなく,プログラム作成や実践組織の組織化,プログラム実施の中で起こる非意図的な副次的効果も重要だと考えます。そこで,プログラム・モデルを次のような幅広い視点から追究します。

  • プログラムが前提にしている価値についての原理的な探究
  • プログラムと当該の社会的課題との関係の記述と分析
  • プログラム実施のための条件づくりについての記述と分析
  • プログラムを実施した際の効果測定
  • 反省的事例も含めたプログラム作成過程の記述と分析
  • 汎用可能なプログラム・モデルの開発

実践者支援

人間の発達を支援する人たちや,学習者,ボランティア等の活動を支援することを通して,実践者のエンパワメントを目指すとともに,実践者支援の方法,実践の意味づけや課題について追究します。

  • 実践者に必要な技能や知識に関する追究
  • 実践者の社会的位置や心理・価値の内在的分析
  • 実践者支援プログラムの開発・実施・効果測定
  • 実践者支援の多様な方法についての考察
  • 実践者支援を通した研究成果の実践化と普及

ネットワーキング(ネットワーキング・イニシアティブ)

特定の社会的課題をめぐって,組織や個人のネットワークを形成することで,多元的な新しい実践的研究のフィールド創成を目指しています。ネットワーキングは,実践的研究の基盤整備という意味もありますが,そればかりでなく,新しい実践を生み出したり,新しい課題を提示したりするというネットワーキング自体のもつ価値にも着目します。