参加学生の業績

2016年度高度教員養成プログラムの研究成果(2017年3月末)を紹介します。

学会発表

  • 発表者:佐伯源太郎
    題目:関数理解の困難性 ~対応関係・変数等の調査から~
    学会名:2016年度 数学教育学会 夏季研究会(関西エリア)
    場所:四天王寺大学 あべのハルカス サテライトキャンパス
    発表年月日:2016年6月12日(日)
    発表要旨:筆者は今までの研究で,中学生の「一次関数」理解の困難性を,先行研究を基に「共変性と関数性の融合」,「変数概念の変容」,「式の意味付け」の視点から検討し,その克服のための仮説を設定した。本稿では,関数の対応関係や変数等の意識調査を行い,さらなる検証を行った。調査からは,変数の共変性が意識できていない生徒,対応関係を対応式として意識できない生徒の存在が示され,関数理解の困難性に関わっていることが示唆された。
  • 発表者:佐伯源太郎
    題目:調査から見た関数概念の理解の様相 ―変数の理解に着目して―
    学会名:2016年度 数学教育学会 秋季例会
    場所:関西大学千里山キャンパス
    発表年月日:2016年9月16日(金)~18日(日)
    発表要旨:中学生の関数理解の様相を調べるために調査を行った。調査結果の考察から,伴って変わる変数の意識,数表から式を求める操作,グラフの見方の段階,グラフの形を判断する方法,について示唆を得た。その示唆を真野(2010)の変数性の概念変容の仮説を基に分析したところ,関数の理解の様相とある程度対応することが分かり,中学生の関数理解の要件を規定することができた。関数理解のための仮説を生徒の活動に焦点化して設定できた。
  • 発表者:佐伯源太郎
    題目:変数の概念変容に着目した関数概念の理解深化過程の考察
    学会名:日本数学教育学会 第49回 秋季研究大会
    場所:弘前大学 文京キャンパス
    発表年月日:2016年10月29日(土)
    発表要旨:数学教師の経験から,中2の一次関数の学習から関数に苦手意識を持つ生徒が増えることに着目し,関数理解を促す授業の構想を目的として研究を行った。中学生の関数理解の様相を調べるために調査を行い,その結果の考察から,伴って変わる変数の意識,数表から式を求める操作,グラフの見方の段階,グラフの形を判断する方法,について示唆を得た。その示唆を真野(2010)の変数性の概念変容の仮説を基に分析したところ,関数の理解の様相とある程度対応することが分かり,中学生の関数理解の要件を規定することができた。関数理解のための仮説を生徒の活動に焦点化して設定できた。また,その仮説を基に関数理解を促す授業を構想することができた。(口頭発表)
  • 発表者:王敏 佐伯源太郎(共同発表)
    題目:方程式とその利用における構造的理解の実態と指導について―オブジェクト指向の視点から―
    学会名:日本数学教育学会 第49回 秋季研究大会
    場所:弘前大学 文京キャンパス
    発表年月日:2016年10月29日(土)
    発表要旨: 問題解決において構造的理解を活用することができていない生徒が多いことに課題意識を持ち,方程式の学習において,文章題を構造的理解して解決する授業を構想し,分析することを本研究の題材とした。先行研究では,小山(2010)の数学的理解の2軸過程モデルを参照し,「数学的対象」→「数学的対象間の関係」→「数学的関係の一般性」へと,理解の質が上がっていくことを本研究における構造的理解の到達点に設定した。また,プログラミング工学の思想である「オブジェクト指向」の考え方を利用し,問題解決の支援具となる「対象属性表」を開発し,それを利用した授業を構想した。中学3年生に授業を実施し,ある一定の理解に達している生徒の構造的理解が進む様子が確認された。(ポスター発表)
  • 発表者名:広瀬優香子
    題目:サビタイジング能力と数の合成・分解の能力との関係について
    学会名:日本数学教育学会第49回秋期研究大会
    場所:弘前大学文京町キャンパス
    発表年月日:2016年10月29日(土)
    発表要旨:幼小接続期の教育の重要性については世界中で盛んに言及され,義務教育の開始年齢を早める,就学前教育を無償にするなど,様々な取り組みが行われている。また,就学前教育を受けていたことや質の高い就学前教育が小学校以降の算数・数学に良い影響をもたらしていることが明らかになった。一方日本では,海外同様幼小接続期の教育の重要性について広く認識されているものの,接続関係の具体化が困難で実行に移すことはできていない。そのような中で算数では数字を知っており書くこともできるが,イメージができない子どもがいる。数の集合のイメージを表象する力は数の合成・分解において前提となる力であり,これを発達させるためにはconceptual subitizingの能力が必要であると考えている。本研究では子どもが数の合成・分解の能力をみにつけるまでのプロセスを明らかにした。さらに,小学校第1学年の児童に調査を行い,サビタイジングの能力と数の合成・分解の能力には関係性があることを明らかにした。
  • 発表者名:清山莉奈 北野幸子
    題目:就園前の子どもをもつ保護者への支援―ニュージーランドと日本の行政による情報提供の比較―
    学会名:乳幼児教育学会 第26回大会
    場所:神戸女子大学・神戸女子短期大学ポートアイランドキャンパス
    発表年月日:2016年11月27日(日)
    発表要旨:日本の乳幼児教育・保育施設は主に幼稚園,保育所,認定こども園の3つであり,施設に預けないという選択肢もある。管轄もカリキュラムも従事者も複雑であり,保育制度についてよく知らない保護者は多く,子どもをもって初めて知るという現状もある。本研究では,文部科学省,厚生労働省,内閣府が乳幼児教育・保育施設に関してどのように保護者に情報を提供しているかを明らかにした。また,情報提供が進んでいるとされるニュージーランドの教育省と比較し,日本の実態と課題を明らかにした。分析の結果,日本の行政によって提供される施設に関する情報は,省府ごとに分断されており,保護者に向けた情報はどのような内容のものが,どれだけ提供されているのかということが整理されてこなかったと考えられた。乳幼児教育・保育サービスや施設の管轄が一元化されているか,されていないかといった乳幼児教育・保育の制度の違いは無視できない。しかし,施設の選択に際して疑問や不安を抱える保護者に対する支援は必要不可欠である。今後,さらなる情報内容の充実と提供方法の改善が必要であると考えられる。
  • 発表者名:伊藤奈月 北野幸子
    題目:幼児期の科学遊びの環境や教育の評価に関する検討
    学会名:乳幼児教育学会 第26回大会
    場所:神戸女子大学・神戸女子短期大学ポートアイランドキャンパス
    発表年月日:2016年11月27日(日)
    発表要旨:本研究では,幼児期の科学遊びの環境や科学教育の充実を図るために,特に評価の方法について着目し,国内外の評価指標において,科学遊びと関わる部分についてその実態を明らかにした。さらには,科学遊びに関する評価指標の在り方について検討を試みた。研究の背景には,幼児期における科学体験は子どもにとって重要であるといわれているが,保育の実践における分野の偏りや保育者の意識・関心の低さなどの課題が見受けられることがある。国内外の代表的な評価に関する調査では,日本の評価は,要領や指針に沿ったもので保育全体を捉えるものであることが明らかになった。諸外国の評価は,具体的な項目が多く,評価によって視点が異なっていた。また,科学教育に関連する項目を76項目抽出し,『Starting StrongII』(2006)で述べられている保育の質を6側面と比較し,抽出した項目をカテゴリーに分類し保育者が科学教育実施する際に一役立てるような評価を作成していくことができるのではないかと考えた。
  • 発表者名:伊藤奈月 北野幸子
    題目:保育の質を保護者にいかに伝えるのか-環境構成の在り方を中心に-
    学会名:日本保育ソーシャルワーク学会 第3回研究大会
    場所:九州ルーテル学院大学
    発表年月日:2016年12月11日(日)
    発表要旨:本研究では,保育環境についての情報が保護者や社会に対してどのように,またどれほど発信されているのかについて,HPが市から表彰されているK市立K幼稚園のHP上に掲載されている情報を分析し,伝達の内容と方法の実態を明らかにし,その可能性について検討した。本研究では,同HP上に掲載されている平成28年度4月~7月の間の3クラス(5歳児A組・B組,4歳児C組)のクラス便り16件を対象に,(1)「環境を通じた教育」への理解を促すもの,(2) 子どもと環境の関わり,(3) 具体的に準備されていた環境に関するもの,(4) 保育者の環境構成の工夫,(5) 子どもと環境の相互作用を促す援助に関して分析した。結果として,子どもの活動内容や発言・行動が詳しく記述すること,平均10枚以上の写真が用いてどのような環境なのかを写真で確認できること,小学校以降の学習と遊びの中の学びについて意識的に記述されていること等を特徴として抽出できた。加えて,遊びの繋がりや広がりの後押しとなった環境構成などについて,保育者の専門職としての教育的意図や機能についての情報を,保護者に提供することによって,環境を通じた教育への理解を促し,環境構成の重要性を知る機会を提供できると考えた。
  • 発表者名:下木なつみ
    題目:青年期の『自分づくり』と若者支援―自治体における取り組みに着目して―
    学会名:大学評価学会 第14回全国大会
    場所:龍谷大学 深草キャンパス
    発表年月日:2017年3月4日(土)
    発表要旨:青年の支援を行う自治体(兵庫県X町)の取り組みを事例に,青年期の『自分づくり』と若者支援を明らかにすることを目的に参与観察および聞き取り調査を行った。青年期の『自分づくり』は,自分らしさを発揮しようとする気持ちが膨らみ「あこがれ」の気持ちとなって活動に主体的に取り組み,自己決定や工夫を経て活動をやり遂げ,その達成感・成就感を周囲と共有するなどを通して,自己肯定感をより高めてまた次の活動へと展開していく「自己運動の発達」の過程で,他者や社会とのかかわりにおいて行われていくものである。この実践はこれまで特別支援教育で見られていたが,事例より通常の青年たちにも援用可能なプログラムであることが明らかとなった。
  • 発表者名:佐野孝
    題目:跳び箱運動切り返し系の技の動作評価尺度
    学会名:発育発達学会 第15回大会
    場所:岐阜大学 全学共通教育講義棟,体育館
    発表年月日:2017年3月18日(土)
    発表要旨:小学校体育科においては,基礎的な運動技能を身につけることが重視されている。特に,跳び箱運動をはじめとする器械運動の学習は,技の習得が中心的な内容となり,児童の動きの評価及び技能向上のための指導が行われている。そのため,児童の動作を適切に評価できる尺度を作成することは,体育科における運動評価の充実とそれに基づく運動指導に役立つと考えられる。本研究では,先行文献や大学生及び小学生の技の動作資料から,切り返し系の技である「開脚跳び」及び「かかえ込み跳び」の構成動作の洗い出しを行った。その後,2つの技の特性要因図と,各構成動作を評価項目とする動作評価尺度を作成した。また,実際に尺度を用いて小学生の技の動作を評価し,各評価項目の達成度を明らかにした。

学会誌,紀要等への論文掲載

  • 著者名:佐伯源太郎
    題目:関数理解の困難性 ~対応関係・変数等の調査から~
    掲載誌名:数学教育学会 夏季研究会予稿集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.34~p.37
  • 著者名:佐伯源太郎
    題目:調査から見た関数概念の理解の様相 ―変数の理解に着目して―
    掲載誌名:数学教育学会 2016年度 秋季例会予稿集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.142~p.144
  • 著者名:佐伯源太郎
    題目:変数の概念変容に着目した関数概念の理解深化過程の考察
    掲載誌名:日本数学教育学会 第49回 秋季研究大会発表集録
    査読の有無:査読なし
    巻号:(第49回 秋季研究大会発表集録)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.299~p.302
  • 著者名:王敏 佐伯源太郎(共同発表)
    題目:方程式とその利用における構造的理解の実態と指導について―オブジェクト指向の視点から―
    掲載誌名:日本数学教育学会 第49回 秋季研究大会発表集録
    査読の有無:査読なし
    巻号:(第49回 秋季研究大会発表集録)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.517
  • 著者名:広瀬優香子
    題目:サビタイジング能力と数の合成・分解の能力との関係について
    掲載誌名:第49回秋期研究大会発表集録(日本数学教育学会)
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.191~p.194
  • 著者名:清山莉奈 北野幸子
    題目:就園前の子どもをもつ保護者への支援―ニュージーランドと日本の行政による情報提供の比較―
    掲載誌名:乳幼児教育学会 第26回大会研究発表論文集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.242~p.243
  • 著者名:伊藤奈月 北野幸子
    題目:幼児期における科学遊びの環境や教育の評価に関する検討
    掲載誌名:乳幼児教育学会 第26回大会研究発表論文集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.274~p.275
  • 著者名:伊藤奈月 北野幸子
    題目:保育の質を保護者にいかに伝えるのか-環境構成のあり方を中心に-
    掲載誌名:日本保育ソーシャルワーク学会第3回研究大会要旨集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2016年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.44
  • 著者名:下木なつみ
    題目:青年期の「自分づくり」と若者支援─自治体における取り組みに着目して─
    掲載誌名:大学評価学会第14回全国大会予稿集
    査読の有無:査読なし
    巻号:(なし)
    発行年:2017年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.29~p.32
  • 著者名:佐野孝 國土将平
    題目:跳び箱運動切り返し系の技の動作評価尺度
    掲載誌名:日本発育発達学会第15回大会プログラム・抄録集
    査読の有無:査読あり
    巻号:(なし)
    発行年:2017年
    掲載ページ(最初と最後の頁):p.126