学生の留学体験

自分と向き合う―交換留学に向けて―

発達科学部 人間表現学科 表現文化論コース 豊田真規
イギリス ロンドン大学(2015年8月から2016年3月)

一回生の冬,大好きなクラシック音楽発祥の地ヨーロッパを訪れた時,音や映像などでしか触れることの出来なかったクラシック音楽の世界観を五感で感じ衝撃を受けました。それをきっかけに,自分の常識にとらわれない環境で多角的に音楽学を勉強したいと思い,留学を希望するようになりました。交換留学生として派遣されるロンドン大学は,世界中から集まる様々なバックグラウンドを持った学生と独自の音楽文化をシェアしながら学ぶことができる大変魅力的な大学です。同時に,ロンドン交響楽団の取り組みを研究したいと考えており,ロンドン大学への留学のための選考に挑戦することを決意しました。準備段階では,もちろん英語力を高めることも必要ですが,それよりも留学を通して何を学びたいのかを具体的に表現できるよう取り組みました。時間はかかりましたが,自分と向き合う良い時間だったと思います。夏から始まる留学生活では,多文化共生社会ならではの音楽体験を経験し,将来に活かしていきたいと考えています。


高度教員養成プログラム―海外教職研修―

人間発達環境学研究科 教育・学習専攻 教育科学論コース 馬場大樹
フランス PACA(Provence-Alpes-Cote d'Azur)国際学校(2015年3月)

私は,フランス南部のマノスクという街にある,PACA国際学校で,高度教員養成プログラムの一環として海外教職研修を行っています。主たる業務は,国際学校に通う日本人の子どもに,日本のカリキュラムによる授業を提供することです。日本の学校とその形態を含め文化が大きく異なっているため,授業の立案から実践まで,日本で行うのとは異なり異文化への配慮が必要とされます。しかし,国際学校の先生方の教授スキルを参考にしながら,目の前の子どものニーズに応えようという意識で,日々努力しています。本研修による現場経験を経て子どものニーズへと意識が向くようになり,今後は,子どもの姿を起点とした研究を進めていきたいとより強く考えるようになりました。


『留学の可能性』

人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 生活環境論コース 山ノ井大輔
オーストリア グラーツ大学(2014年9月から2015年8月)

元々,“Happiness”幸せについて興味を持っていました。日本は経済的に豊かでありながら国民の幸福度が低いと報告されています。そこで,国民の幸福度の高い国の一つオーストリアで生活し,日本の幸福度を改善させる要因について明らかにしたいと考え留学を決意しました。また,留学先であるグラーツ大学には短期の語学留学で訪れたこともありました。しかし,最初の2,3カ月は生活に馴染むのに苦労しました。特に言葉の問題からコミュニケーションを取ることが億劫になり,なかなか慣れることが出来ず,時には塞込むこともありました。休日には近隣の国を旅行したり,現地に少しずつ慣れてくるに従って自然とその苦労は減ってきました。言葉にも慣れ,一つの壁を超えることができました。留学を通して取り組みたいことが数多く浮かび,将来の可能性に向かって自信もついてきました。この経験は自分の人生において大きな力になると確信しています。


私と違うから彼らはきっと面白い

人間発達環境学研究科 人間環境学専攻 自然環境論コース 赤松大地
デンマーク オーフス大学(2013年8月から2014年7月)

「私のしたいことは何か」それを実現するために留学が必要であると感じるならば,ぜひチャレンジしてください。私の場合はある論文を読んだことから,「海外の研究室体制」を経験したいと思い研究室に所属する形で留学しました。そこで,海外の研究室の大きさ,学生の知識の深さ,メリハリの強さを知りました。また,何よりも言葉の壁を気にせず,異文化へ歩み寄る姿勢を実感しました。特に語学力の弱さは留学中の自分自身にとって,一番の問題であると思っていましたが,学友たちは私の話す英語に対して「Japanese English だね。」「日本人だから英語が変でも当然でしょう,気にせず話して」と歩み寄って来てくれました。それは,大変嬉しく,自分に自信が持てた瞬間でした。私も彼らのように,「私と違うから彼らはきっと面白い」という感覚を大切に持ち続けたいと思います。留学するにあたって,語学力のことが心配になるかもしれませんが,もし留学する機会があれば,言葉の能力は気にせず「何がしたくて留学したのか」を大切に過ごしてください。


研究者としてのキャリア形成

人間発達環境学研究科 教育・学習専攻 教育科学論コース 江草遼平
デンマーク オーフス大学(2014年1月から2014年6月)

研究者としてのキャリア形成と,自身の研究テーマについて深めるために留学しました。学部生時代から,聴覚障害児を対象とした人形劇視聴のためのICT技術の開発について研究しており,人形劇文化の中心である欧州,中でも福祉やデザインに関する先進的な取り組みがなされている北欧に興味・関心を持っていました。恥ずかしながら,語学力は留学生活を送るには十分ではなく,そのことに尻込みもしていました。しかし,親切なチューターや学友,大学からのサポートに恵まれ,とても楽しくまた豊かな学びを体験することができました。留学で得たこのような経験は海外で行われる学会に参加したり,いろいろな国から集まってくる留学生同士で交流を行う際に大きな力になったと感じています。今後は,この体験で得た知識やコミュニケーションスキルをもとに,積極的な研究活動を進めていきたいと考えています。