自然環境論コース(自然環境論教育研究分野) 大学院生の声2013

藻で地球を救えるか?
最先端の研究のスピードを感じて

吉沼 春香 さん(前期課程2年生)

 人間活動とエネルギーの大量消費・化石燃料の枯渇―これらは切り離すことのできない重要な環境問題です。私はこの問題解決の可能性を秘めた「榎本藻」という藻類の研究をしています。この藻は光合成で吸収したCO2を用い,細胞内で重油を生産するのです。
 代替エネルギーとして有用な藻でありながら,その遺伝情報は未知の部分が多く,他の藻類よりも成長速度が遅いため生存競争に勝てないといった問題もあります。この課題を解決するべく,遺伝子解析で得られた情報をもとに“自然に優しい遺伝子組み換えシステム”の確立を目指しています。
 人間の存在抜きでは語ることのできない環境問題と,そのアプローチとしての藻ディーゼル。理学部でも農学部でもなく,この人間発達環境学研究科だからこそ出会えたテーマだと感じています。私たちの手で次世代エネルギーのブレイクスルーを起こせるか,研究のスピード感を日々感じながら課題に取り組んでいます。

案内パンフレット『神戸大学発達科学部・神戸大学大学院人間発達環境学研究科2014』 より