高度教員養成セミナー「第1回 教育実践研究入門—アイデアを授業にして検証する方法」報告

開催について

題目
教育実践研究入門—アイデアを授業にして検証する方法
講師
村山 功(静岡大学教授)
会場
発達科学部 A423 (A棟4階)
日時
2012年5月17日(木)17:15〜

報告

本講演は,教育実践研究を行うための目標設定,実施方法,評価等に関する留意点が解説された。例えば,1)アイデアを授業にする:アイデアを検証するためには,教育方法のレパートリーが反映された授業計画を行い,教師の力量が反映された実践を行う必要があること。2)仮説を検証する:仮説検証の基本形は要因統制であるが,教育実践研究では要因統制が困難であること。3)データをとる:データを収集する際の原則は,「分析対象を可視化すること」であり,学習活動と連動したデータとプロセスデータを重視すること等であった。

教育実践研究では「学習者や教材についての知識」,「研究の観点からの知識」,「統計に関する知識」など,多岐にわたる分野の知識を連携させて進めていくことが重要であると再認識した。研究を進めていく上では,教育実践研究の性格である実験群と統制群の設定が困難であることを考慮し,ベースラインとの比較,実験群内部での比較等の方法を利用して結果の客観性を確保することが重要であり,自らの研究デザインを再検討する手がかりを得ることができた。(教育・学習専攻 M2 村津啓太)